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地方都市のいま


地方都市のまちづくりは
新たなアイデアを求めている。
人口減少社会である現在、地方都市の経済力は低下し都市機能の崩壊が懸念されています。特に日本の地方都市に顕著な特徴として、都市の無秩序な拡散(スプロール化)があげられます。都市の広域化・郊外化は、中心市街地の空洞化を引き起こし、資産価値を低下させ税収に悪影響を及ぼします。また、広域な生活環境の維持補修が必要になり、行政コストも増大していきます。
経済活動の視点からも事態は深刻です。市街地の空洞化は企業体の流出、地域産業の弱体化へとつながり、若者をはじめとする人口減少までをも引き起こします。
このような負のスパイラルを断ち切り、次世代に引き継げる価値あるまちづくりを可能にするために、新たなアイデアや長期的なビジョンが必要とされています。
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Design Next Stage Localcity
コンパクト+ネットワークが可能に
する再構築された未来。
分散して弱体化した都市を再構築するために、わたしたちが目指すべきかたちは「コンパクト+ネットワーク」。持てる資産をコンパクト化(集中)することでまちレベル、個人レベルでの様々な重複コストを最適化できる可能性が広がります。交通手段の高効率化によるモビリティ分担コストの低減、省エネルギー、CO2排出削減とそれに伴う都市空間のクリーン化。都市機能の集中はエリアの新しい価値創出にも寄与し、ビジネスの機会も大きく広げます。エリアブランドは企業価値を押し上げ、企業間コミュニケーションの活性化が期待できます。
大都市圏では大手企業による大型開発によって実現可能なこれらのビジョンも、地方都市の中小規模開発となると総合サービスを提供可能なコンサルタントがほとんどいないなどの理由から、実現へのハードルが高いのが実状です。
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コンパクト+ネットワークの事例
富山市の目指す「コンパクト+ネットワーク構想」は、車に頼らなくても徒歩圏で都市機能が整った「団子」と、一定以上のサービス水準が確保された公共交通である「串」で構成されたクラスター型の都市構造です。串とお団子の都市構造が実現できれば、公共交通のみで利便性の高い都市生活を享受することができるようになります。拠点ごとに人口、都市機能をを集約し、スプロール化を防ぐことで、都市管理の行政コストも抑制できるようになります。
※富山市都市マスタープラン資料参照